# 084

「これ以上ない世界」の訳

こんにちは。私は地球からやって来ました。

私は愛と憎しみの世界からやって来ました。
そこは、脱出口が運命のゆがみの世界でした。
そこは、死が生きていくための食べ物の世界でした。
そこは与えられる物は聞こえない贈り物の世界でした。
私は隔てられたいくつもの橋の世界からやって来ました。
そしてその世界での川はまさに化学薬品が、隠された場所から流れる世界でした。
私は、空が公害の為の(腰掛けだった)世界からやって来ました。
そして刑務所はただの解決でしかありませんでした。
寄付が殺人である世界 そして若さは聞こえない声である。
私は王様と大統領の世界からやって来ました。
そこは証拠がない事が真実の支配である世界でした。
魂の自由。
日が経つにつれて冷たくなる。
私はこれ以上ない世界からやって来ました。

私は富と貧しい世界からやって来ました。
飽食と餓死。
他人が休日、食事を楽しんでいる時子供たちが飢えている世界。
私は、銃やナイフがおもちゃのように扱われている世界からやって来ました。
それらは子供の心に与えられる贈り物である。
それらがあなたにサンタクロースの存在を信じるよう教えた場所。
しかし決してあなたに己を信じなさいとは教えない。
私は自分自身が大好きだ。

私は秩序の世界からやって来ました。
そして混乱。
境界線を越える事を一目見るなり発砲をもたらす世界。
安全が殺し屋の目の行き届かない所であった世界。
私は光を発するようになった。
我々はみな仲良く暮らす事はできないのだろうか
私は世界からやって来ました。
私はこれ以上ない世界からやって来ました。
私は何百万もの国境の世界からやって来ました。
そして200もの夏の間、違うドラマーのために歌を歌った。
不足と大多数の世界。
少数意見と優先順位の最後にくるものの間の一つの境界線。
秘密女性クラブと会員のみ。
そこは年長者達が一人で死ぬ世界。
多くの人が死んだ間に壁が引き裂かれた世界からやって来ました。

しかし彼らが無知であったために誰一人として聞くことができなかった。
あなたの着ている物や髪を染めている毒が大気圏にいくつもの穴を開けた。
オゾン層に。
私はこれ以上ないプレイヤーになりたくない。
あなたが心配していたのは、現状だけでした。
私は世界からやって来ました。
私はこれ以上ない世界からやって来ました。

『そしてその世界での川はまさに化学薬品が、隠された場所から流れる世界でした』

水質汚濁;定義は公共用水域(河川、湖沼、海域)への家庭用水、産業排水、都市下水の放流あるいは大気汚染物質の落下などにより、もともと水中に存在しなかった物質が外部から混入して水質や低質が悪化し、そのためにその水域の水利用に支障をきたしたり、あるいはヒトの健康や水生生物に有害性が考えられるようになることである。

 

 

『私は、空が公害の為の(腰掛けだった)世界からやって来ました』

大気汚染;WHOによる定義は戸外の大気に、汚染物質が人口的に混入され、その量・濃度および持続時間が住民の大多数に不快感をおこしたり、広い範囲の健康上の危害を及ぼしたり、人間や動物の生活を妨害する状態。

人の体に対する影響;化学物質やほこりなどを吸い込むとアレルギー反応がおこり、喘息などの病気になる。

自然に対する影響;平均気温が2度上昇すると15センチ以上海面が上昇するとされてる。

 

大気汚染物質;一次汚染物質・・燃焼などにより発生源から直接空気中に放散されるもの(例 二酸化炭素 一酸化炭素 SOx  NOx 炭化水素類 煤塵等)

       二次汚染物質・・一次汚染物質が空気中で、化学反応などにより、他の二       

               次汚染物質に変化する。

               (例 硫酸塩 オゾン PAN アルデヒド オキシダント)      

『地球温暖化は最後の日が近いという警告だった』

地球温暖化;エネルギー利用と関係して引き起こされるもので、21世紀中に、全地球規模で深刻な影響をもたらすと予想されている。解決の難しい問題。人間活動に伴う二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスが新たに排出されているために、大気中の温室効果ガス濃度が上昇して温室効果が強まり、地球が温暖化するおそれが生じている。

 

 

『あなたの着ている物や髪を染めている毒が大気圏にいくつもの穴を開けた。

オゾン層に。』

オゾン層破壊;オゾン層は、地球を包んでいるうすい膜のようなものでこの層により太陽が出す紫外線を和らげている。もし、オゾン層がなかったら大量の紫外線がふりそそぎ、皮膚がんなどの病気にかかったり、作物に悪い影響を与える。オゾン層が1%壊れると有害紫外線が2%増加し、皮膚がん発生率が3%増加するといわれている。

 

わたしはこの歌詞を訳することで今まで単語としてしか聞いたことがなく、また単語としてしか考えたことしかない環境問題でしたが、歌詞の一つ一つの表現(特に環境問題についても表現されているところ)は考えさせられるものばかりでした。そのなかでも、『あなたの着ている物や髪を染めている毒が大気圏にいくつもの穴を開けた。オゾン層に。』という文章については思うことがたくさんありました。この文章は私たちが何気なく使っているものがオゾン層の破壊につながっている・・そんなことを伝えてくれる文章であり、こんな恐ろしいことがあっていいのだろうかととても心苦しくなりました。でも実際、今現在に何気なくおこなってきているものを急にやめることはできません。しかし、少しでも頭においていれば意識からですが環境を守る出発点になるのではないかとおもいます。原因がわかっている問題が多いですが解決するには幅が広くとても難しいことであるには間違いありません。そのためにも私たち一人一人が何をすることができるかを考え、私たちの世代から少しずつよい方向に変わっていったらいいと思います。